スタンダールのありがたいお言葉
案の定1日坊主でした。でも意外や意外、瞑想は地味に続いているんだなあ。
図書館でふとスタンダールの言葉(小泉隆雄、彌生書房)という本を手にとってパラパラとめくっていたらわ、わかる〜〜という言葉や、自戒となるアフォリズムに満ちていたので、返却する前にいくつか書き残しておこう、となって久しぶりに掃き溜め日記を開いている。
レッツゴー
「人生のほとんどすべての不幸は、われわれが自分におこる事柄について考え違いをすることから生じる。人間を徹底的に知り、出来事を正しく判断することが、幸福に向かっての一大進歩である」
「人間を汁には人間を見るべきであって、書物のなかで知ろうとしてはいけません。人間について書いた人々はほとんど皆期限が悪かったことに注意しないさい。彼らは不幸な人たちでした。性格が陰気な人たちでした。つまり彼らは老人で、若い人たちに対して不機嫌だったのですが、それは彼らが若い人たちの楽しみをもう共にすることができなかったからです。」
「他人の書いた物をいつも読むばかりの勉強をしていては人間は怠惰になる。いやでもなんらかの仕事にとりかかり、たえず自分自身の素質を抽きだして、創造しなければならない。」
「お前の人生の大問題は、倦怠のあらゆる療法が最初に与える嫌悪感を克服する方法を学ぶことでしょう。この嫌悪感こそ倦怠というこの病気をほとんど不治のものにしているのです。この目的を達成するには確固たる意志をもたねばなりません。[...]僕は退屈すると本の背をみます。それらの本は少しも面白くないように見えます。しかしもしその本の一頁を開く勇気と、それを二十頁読む忍耐があれば、僕は興味抱いている自分をみいだすのです。退屈しているときは、自己について反省するのを避けねばなりません。」
「不幸のうちでも最も仕末の悪い不幸は自嘲が原因の不幸だが、そんな不幸のどんづまりに突き当たったときには、自分の義務を果たし、行動することがとりもなおさず唯一の方策なのです。」
「幸福は伝染するものだ。もし幸福になろうと思うなら、幸福な人々のなかで生きたまえ。」
「女が幸福になるための大切な、必要不可欠な唯一の秘訣は、他の人々に影響力を及ぼし、彼らにそれと気づかれずに、自分の意志を彼らに実行させることです。」
パンセ
「上品さとは、利害からすることを情熱からしているがごとく見せかけることではなかろうか」
「自分の本当の性格を活かせない人間は誰でも、自分の力を出しきれない」
「人間の性格を完全に汁には次のことをしらねばならない。一、あらゆることについての彼の意見。二、どの点まで彼の行動がその意見と一致しているか。三、完全に一致する妨げとなっている彼の心の習癖。」
「行動がなければ、なんの喜びもない」
パンセって©️パスカルかと思っていたのだけど、そうでもないのね。
調べたら楽天フランスなるもの出てきてびっくり...。今でいうところのエッセイてきな感じなのかしら。だとすれば巷の思想書もすべて誰々のパンセ、って紹介されててもおかしくないような。
個人的にスタンダールは赤と黒と恋愛論の著者であることと、イタリア好きでよくイタリアに行っていた人という印象しかなかった。(完全な余談だけど、当時スタンダールはパリからローマまで約20日かけて旅行していて、い、いいなあうらやましい...となった。)
この本にある言葉を通じてスタンダールは自分自身をよく観察して、分析していたことがわかる。就活が煩わしく思える原因の一つに自己分析が難しい、というのがあると思うんだけど、就活でなくとも自己分析は積極的な人生をあゆむためにも定期的に行っていく必要があって、でも同時に自分の弱さと向き合っていかないといけないので煩わしく思えてしまう。